わらしべ 最終章
地球探検隊
「地球探検隊」と称して、アンモナイトを求めて道内化石発掘の旅を毎年一度催しています。
昼間は山奥でハンマーカチカチ、夜は岸壁で竿を片手に夜明かし。
やはり数年前の話。
化石発掘を終えて、留萌の岸壁で焼き肉をしていたときのこと。
通りかかった若者ロシア人船員二名がこちらを見つめてる。
手招きするとニコニコとやってきて、しばし歓談(でも言葉は通じない)。
なんだかよくわかんないけど、へらヘラヘラ笑いながらお開き。
しばらくして、竿の様子を見に岸壁を歩いていると先ほどの船員が、船の上から手招きしてる。
何じゃいな? と思って近づくとボトル(ダルマ)片手にニコニコ顔。
船に上っていくと、甲板で乾杯の嵐。ロシアの人は乾杯は一気飲みでないと許してくれないみたい。
そんなこんなで、日露一気合戦をやっていると、ちょっとエラそうな人がやってきて、こっちへ来いと云う手招き(言葉がわからんので、ニコニコしながら従うのみ)。
階段を下りて、船室に入っていくと、船員の談話室のようなところに招待された。
なんと壁には、モザイクなしの女性のヌードが壁中に。
小学校低学年の娘を連れていた私は思わず視線をそらしながら、絵手紙状態でコミュニケーションしていると、「日露会話手帳」と題した数十年前に発行されたような冊子を持ったおじさんが登場。でも何も通じなかったけど。
そのうち、だんだんと船員が集まって来てきて5〜6名に、対する日本チームは探検隊3名、小娘1。
ウオッカ、ズブロッカ.....乾杯の嵐。
そのとき、船のシェフと呼ばれる男が登場し、目の前にタラバの山がドッカーン。
タラバ食い放題! 言葉はほとんど通じないのに、みんな酔っぱらっててチョ〜 ハイな状態に突入。
私の娘(小3)をみて、オレも国に娘がいると涙ぐむやつ、アバシリはケチだというやつ、日本はいい国だと力説するやつ.........学生時代のコンパのようなノリで盛り上がっていたのだが、キャプテンと呼ばれるオヤジの登場で、突然解散命令発動。
でも船を降りる際に、娘にビスケットやオレンジジュースを持たせてくれたり、カニ缶やコンデンスミルクの缶を山のように持たせてくれました。黒パンもたくさんもらった。なぜだか水のペットボトルをたくさんくれたのでした。
翌日我らも、申し訳程度に、残った野菜とカップラーメンを差し入れにいきました。
ペットボトルの水は、何故だか炭酸系の水で、とても飲めたものではなかったものの、戦果は莫大。
焼き肉少々+残り野菜;カップラーメン(5)→カニ缶の山+コンデンスミルク缶+タラバ食い放題+黒パン+お土産
日露決戦圧倒的勝利!
株式投資の時代は終わった!!
岸壁で 目指せ!! 日露親善 国際親善長者!!
何十年も釣りしてて、わらしべ体験はこんなものかなぁ。
やっぱり長者にはなれないか........。
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