川のにほひ

B級釣師

2011年07月03日 21:45


川の話ではありませんが・・・

昨日 相変わらず朝から小屋のドアの制作に取り組んでいましたが、夕刻ようやくドアが完成。


とは言っても近くで見ると・・・・。


ドアの写真はまた後日ね。





ドアができ、ホッと一息ついていると、


「ボーーーー」っという、紛れもない蒸気機関車の汽笛が聞こえてきた。



そうそうこの土日は、三十数年ぶりに、石北本線にSLオホーツク号が運行されるのだった。


このSLの運行のための石炭代をカンパしたのをすっかり忘れていた。




私が生まれた兵庫の片田舎の家は小高い山の中腹にあり、家の庭からは麓にあるたんぼの中の神社に続く駅が良く見渡せた。


毎日夕刻になると、蒸気機関車が汽笛を鳴らし駅に入って来るのだった。



その汽笛は機関車の到着だけでなく、父親が帰ってくる合図でもあったのだ。



庭に出て駅を見ていると機関車が止まり、しばらくして数人の豆粒のような人たちが駅舎から出てくるのが見えた。



豆粒のように小さいのに、その中に父の姿を見つけるのは難しいことではなかった。




兄と二人で「おとおちゃ~ん」と叫ぶと、はたしてその豆粒は手を振ったり時には傘を上下に振ったりするのだった。


家の庭から駅に向かって兄と二人で父を迎えに行くこともあったように思う。



その家を引っ越したのは私が6歳の時だったから、物心ついて以来そんな毎日が数年繰り返されていたのだろう。




昨日の汽笛はそんな40年以上も前の記憶をよみがえらせてくれた。





私自身蒸気機関車の汽笛を聞くのは何年振りだろうか。



釧路川へ釣りに行った折に、SL湿原号?を見たことがある。おそらく汽笛を聞いていたのかもしれないがその記憶がない。



記憶にある最後の汽笛は、中学1年生の頃、兵庫の播但線での蒸気機関車の最終運転の写真を撮りに行った時かもしれない。



こういった記憶が関係しているのか、蒸気機関車の汽笛が機械から発せられる「音」には聞こえず、生き物が発する「声」に聞こえてしまう。



だから 生物に一番近い機械といえば、ロボットでなく蒸気機関車だと思う。



【そして本日】


時刻表を見ながら近所の川辺で。



やはりC11でしたか。


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