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2006年09月09日

僕が毛針を

先日毛針の庭に引っ越したばかりですが、B級と毛針の距離に付いての一考察を....。

僕が毛針を好きになれなかった時間が長くあるのです。

ケッ!
 フライなんてよ!
   気どるな バ〜カ!


30年ほど前はこのように感じていました。(本音です)

 当時B級は釣りもしていましたが、一番の夢はバックパッキングでした。「Out Door」誌
を創刊号から買い求め、ヨセミテやニュージーランドのバックパッキングを夢見る、放浪癖のある高校生でした。
 兵庫(瀬戸内側)から島根の方まで歩いたのは高校2年の夏だったかなぁ(ささやかな家出)。
 その頃から「Out Door」誌等でもときどきフライフィッシングに関する記事が掲載されていましたが、「異国の釣り」「異人さんの釣り」と言う程度の認識でした。

 以前住んでいた兵庫県中部には伝統的な毛針もあるし、何より頭の先から足の先まで「私フライフィッシャーだもんね」的なスタイルがどうしても馴染めなかったのです。
 だって目の前の川や近所には菅笠かぶった鮎師や黒板五郎さんのようなカッコイイ釣師があふれていましたから。

 カッコつけんな! バーロー!
  西洋カブレしやがって!


 オ〜 今思えば何て保守的な高校生だったのでしょう。

 とは言っても近所で道具を見ることも無く、都会に行っても釣具屋でフライの道具なんて見つけることもできませんでしたから。単なる田舎者のヒガミかもしれません。

 「Out Door」誌にフライの記事が載るたびに、「ケッ! こんな記事載せてんじゃネーよ バーロー!! 釣り雑誌じゃねーんだかんな!」と息巻いておりました。

 しかし根が釣り好きなものですから、ついつい記事に目を通してしまうと、ライン ロッド キャスト ニンフ ドライ ウエット リーダー ティペット........訳の分からんカタカナばかり。火に油を注ぐ結果に

 ライン???? 糸と言え! 糸と! ザケンナ! バーロー!!

 そんなこんなの10年を過ごし、20年前に北海道に移住。

 職場の仲間はみんなルアー師。
 始めてのルアーは楽しかったです。釣り方は違っても、魚の付く場所は同じですから、ここぞという場所にルアーを通すと「ガツン!」
 あの「ガツン!」が病み付きになります。

 そんなおり釣り具やの片隅で、ホコリにまみれたフライセットを発見。これがフライの竿かと見ていると、釣具屋のおばさんが、「それ何年も売れねぇんだ。安くしとくよ」との一声。
 竿+リール+糸+毛針+小物ゴチャゴチャ=3800円
 今見ても納得の「ノークレーム ノーリターンでお願いします」品です。

 それでも物珍しくて、ときどき引っ張り出してきていましたが、今のようにフライの本なんてほとんどありません。毛針を飛ばせません。友達が見つけた雑誌等をたよりにやってみましたが一向に上達しません。でもね、フライを巻くのだけは楽しくなりました。(札幌に始めての出張で出かけた時、駅東側の釣り具屋ア●リカ屋で超特価のバイスを見つけ購入)
 この頃から近所の釣具屋の片隅にフライコーナーなるものがポツポツ出て来たように思います。(15年ほど前か?)あまり関心が無かったので、気付かなかっただけかも。

 相変わらずルアーをぶん投げていたB級ですが、ある時エルクヘアーカディスを巻き巻きし、それを飛ばしに近所の川へ。それまでは、毛針を飛ばせないのでウエットのように下流に流すだけの釣りで、ごく稀に小さな「ウ」が顔をだす程度でした。

 ルアー釣りの合間に、フライでも振ってみようかと、良さげなポイント(大きなカーブの内側に木が被さっている)に向かってカディスを投げ込むも無反応。おまけに毛針は枝にかかる。後の水面を叩く。自分の竿に巻き付く。そんなことにホトホト疲れ果て、「やっぱりフライはオモシロくない!」と感じ始めていたときのことです。

 どうにか枝の下のポイントに毛針が入るようになってきましたが、水面は無反応。
ポイントを流し終えて、毛針を背後の主流に落とし、竿を担いで「さて、どうしたものか?」とタバコに火をつけているときのこと。肩に担いだ竿がグングン引かれる。

ん..ん.......なんだ?????? 

 手休めに背後に落としたカディスになんとニジマスが食い付いているのです。
 おまけに私の目の前を、バシャバシャと跳ねていきます。

 ワオ〜 スゲー!!!!!

 ドキドキしました。糸が細いので、魚とのやり取りにすごく緊張しました。

 手元に寄って来たのは30センチたらずのチビちゃんでしたが、川の中で一人で胸はドキドキ、足はガクガク.....。

 あのチビニジがフライへの道を開いてくれました。 感謝の一匹です。

 その後もあまりフライは上達せず(あの道具じゃ上達のしようがない)、ルアー中心の何でもアリの釣りを続けてきましたが、フライの魅力は釣りをする度に大きくなってきました。
 春のサクラ祭りもずっとミノー勝負でしたが、数少ないフライ友達と同行した時、彼のウエットにパックンパックンつい付くのを見て、試しにやってみたところ、ちびニジとは比べ物にならないアタリが。

 こうして病に冒されてしまったのです。
 10数年前のことです。

 でも、カタカナ嫌い病は今も続いているようです。
 カッコつけんな病もまだ心の奥底に巣くっているようです。
 
 先日チミケップホテルの近くでフライを振っていたときのこと。
 ちょっと竿を置いて釣り場を離れたときに観光客のおばさんに話しかけられ、ついつい話し込んでしまったときに「建築関係のお仕事ですか?」と聞かれてしまった。

 オレは一体どんな恰好で釣りしてんだぁ〜?
 

ベストは3着目。ウェーダーは2本目。ハットなんかも買ってしまったものの、未だ外でかぶれません。



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この記事へのコメント
あっはっはっは!

おんなじだぁ~~~!(^^;
おいらもあの「カタカナ」が妙に嫌で・・・
しかもドライだとカディスでウエットだとセッジになる。
トビケラで良いべや!いや、ちょっと違うけど
蛾でもいいべさ!
ティペット?糸でいいじゃないか!ってね(笑
今でもそういう部分が残っておりますです(照

そのせいか今でもいでたちはご立派で講釈は初対面なのにタレて経験も浅そうな方に話し掛けられるのは苦手です(^^;

よく友人と話していたんですが本当に上手くなれたら湖で
ご立派ないでたちの素晴らしい道具を使ってる方の側に行き
首に手拭を巻いて安物でフルライン出して横の釣り人に
「ニイちゃん良い道具使ってるねぇ~」と話し掛ける予定であります(笑
Posted by おやぢ at 2006年09月09日 02:46
とても良いお話でした。
ほのぼの読ませていただきました。(*^_^*)
らしさが、感じられました(笑)
最後の「建築関係のお仕事」には笑ってしまいましたよ。

ちなみに、実家に帰った時に釣りに行くウエイダー姿の娘をみて、両親は「魚屋みたいだねぇ」と何とも言えない情けない顔をします(爆)
いまだに、ネオプレーンのウエイダーは買いたくないのです。(だってトドみたいで可愛くないじゃん!)
Posted by みーすけ at 2006年09月09日 03:50
窯元です。

今、まさに 初フライを体験(ずっと避けてきたんですよね・・・ルアーばかりで!)

これからそちらの世界に深みにはまるか、打ちのめされて、引き返すか・・・ってところでしょうか(笑)
Posted by 窯元 at 2006年09月09日 08:14
はじめまして、B級釣師さん。

今回の貴兄の記事、小生もフライを始めた23年前の頃をありありと思い出します。

いわく、
「紳士の趣味」・「自然との対話」・「静謐なるを学べ」、およびそれに続くカタカナ言葉の雨あられ…etc。

フライフィッシングというものが途方もなく「崇高なもの」のように思え、当時、ルアーでのバス釣りに血道を上げていた小生には、限りなく縁遠いものに思われたものです。

その反動か、未だに道具一式含め、「安物」へのこだわりが消えません。またキャスティングなどにもあまりこだわろうという気も湧かず、先ずは「釣る」ための手段としてのFFであれば良い、と割り切っています。

何事にも、「気取らずにマイペースで行きたい…。」B級釣師さんのそんな気持ちの伝わる良い記事を読ませてもらいました。Thanks!
Posted by ひげオヤジ at 2006年09月09日 10:17
 ど~もお邪魔しまっす。

 同感っす。こちとらも最近FFにはまりまくってますが

 初めた頃は、餌釣りのテグスをリーダや
 ティペット替わりに使ってました。

 そして、苦手な横文字には苦戦っす。
 今も・・・・
 
 当初は、リーダ、ティペットの区別もヽ(~~~ )ノ ハテ?でしたワン

 でもいまだに、仕切りの高い釣りだなぁ~って感はありますが、、、

 昨年の夏は、胴長で大汗カキカキでFFしていたっす^^・・・

 又、枝にフライを引っ掛けた場合は、フライ救出を最優先しているっす(汗



 


 
Posted by きょん(^^ゞ at 2006年09月09日 16:27
再びです。
ひげおやじさんの仰る通り、「崇高」「敷居が高い」というイメージがありました。

けれど自分の中では「釣り」には変わりはなく
初めてFFMをこの目で見た時に憧れは抱きました(^^;
いつかはあんなふうにかっこ良く投げたい。。。
という思いは今でもありますね(^^;
Posted by おやぢ at 2006年09月09日 17:45
こんにちわぁ^^

管釣り通いをしていて感じること
男のロマン的な雰囲気が漂っているのです
(見方によってはですが)
鎧をまとりながらの方、狩猟目的の方、自然体の方
まるで会社社会を目にしているみたいに思えてきます。

未だに、竿、、、浮く太い糸、、、透明の細い糸
専門用語は理解不能^^;

タバコをふかしてダラダラしている時に
釣れているのは何故だろう(笑)

「釣る」では無く「釣れてる」感覚に自然を感じたのか
フライにはまってしまった私

首と頭にタオルを巻いた変なオバサン♪
Posted by イワナchan at 2006年09月09日 18:35
>こんばんわ おやぢさん

 みなさんFFの入り口でいろんな思いがあったのですね。
 後段の「いぢわる」私も同感です。A-Run川に遠くのナンバーの車が並び、The Flymanが立ち込んでいる横で、ジャージにサンダル履きで犬の散歩ついでのBがヒットを重ねるという事が何度かありました。
 最近は自粛しています。


>こんばんわ みーすけさん

 ず〜っと昔、ボーイスカウト時代の制服のワッペンを剥がしたものを来ていたときには、自衛隊さんと間違えられました。制服で釣りをする人はいないだろうに.............ね。
 女性のウェーダー姿はカッコイイ。でも関係者以外には.......変わった趣味の人と......。ご両親のお気持ちお察し申し上げます。お母様に履かせてみては?


>こんばんわ 窯元さん

 ルアーに「ガツン!」も楽しいのですが、ドライに近付いて来た魚が「プイッ」と横を向いて帰っていく姿を見ると、川の中でも「やられた〜!」と叫びたくなります。俄然闘志が湧きます。
 どんどんのめり込みましょう!!
 見切られた悔しさが楽しいって、私は「M」?


>初めまして ひげおやじさん
これからもよろしくお願いいたします。

 FF歴23年とは大先輩です。いろいろと教えてくださいね。
 FFの奥深さは最近特に感じていますが、それは和式毛針や他の釣法でも同じ事だとも感じます。ゲームとして釣るか、生活の糧として釣るかの違いがベースにあるくらいの違いではないでしょうかね。
 日本のタナゴ釣りなんて、芸術の域ですものね。
 今後ともよろしいくお願いいたします。


>こんばんわ きょん(^^ゞ さん

 きょん(^^ゞ さんもそうでしたか。
 FFってやはり入り口が狭いですよね。入り口が狭い分奥行きが広く感じます。
 フライ雑誌のあのカタカナ攻撃だけはなんとかして欲しいものですね。十分に日本語におきかえられるものもたくさんあるのに。

>こんばんわ ふたたびのおやぢさん

 River Runs Through It のブラッド・ピットはかっこ良かったですね。あの映画にも影響されたかもしれません。
 苦難の道はかっこよさへの憧れから始まるのでしょうか。


>こんばんわ イワナchan

 すみません 当方男のロマンは品切れ中で、男の哀愁・悲哀なら在庫がたくさんあります。ポチッと.......。

>>ダラダラしている時に釣れているのは何故だろう
→イワナchanの目から殺気が消えているからですよ。
 やる気になっているときは、目から「釣ったるで〜!!」ビームが水中を照らしまくっているからです。おまけに手から竿・ラインを通して「早よ来んかい! ワレ!」波動が伝わっているものと思われます。
 心をお静かに.......。

>>首と頭にタオルを巻いた変なオバサン
→これからの時期、北海道の畑では普通に見られる光景ですよ。みなさんいい顔してますよ〜。
Posted by B級釣師 at 2006年09月09日 21:35
こんばんは。
私も以前、住宅の建ち並ぶ中流域で釣りをしていた時は通行人から注目の的でした。^^やはり釣りをしない方からすると・・・異様な姿ですよね(笑)
Posted by べーやん at 2006年09月09日 22:58
>こんばんわ べーやんさん

 こちらのような家の無いところでも、釣りをしていると橋の上に車を止めて見ている人がいますよ。
 そう言う私も運転中に釣師を発見すると、ついつい車を止めて見てしまいます。
 ちょっとばかり意識してしまったりする自分がおもしろかったりします。
Posted by B級釣師 at 2006年09月09日 23:36
こんにちは。

まだフライ歴2ヶ月のワタクチも敷居の高い釣りと感じてました。
ブログをしていなかったら今でもルアーマンだったなぁ、きっと。

FFは釣果UPも嬉しいけど、道具を揃えたあとの出費が少なくてウレピー。
ロストはほとんど無いし、使うのは黒いカディスだけだし。(^^;
ルアーは3つなくすと4500円ですもの。

フライばんざーい。
Posted by むーしゃま at 2006年09月10日 11:25
>こんにちわ むーしゃまさん

おっしゃるとおりコストパフォーマンスで言えばフライの勝ちでしょうね。特に私のフライはゴミ素材ばかりですから。
 ルアーだと高価なミノーに限って殉職しちゃうでしょ。あの言いようの無い悲しさがフライには無いですね。
 でも、自作のお気に入りフライを持っていかれた日にゃ、闘志がメラメラと.....。
Posted by B級釣師 at 2006年09月10日 14:18
うはは。面白いっすねw

私も昔、河口湖で3m程のフナ竿にミミズをつけて、キメキメのバス釣り師の横でバカバカでかいバスを釣ってたことを思い出しましたw

あと、OUTDOOR誌って30年も前からあったんですね@@
私は、Field & Stream誌が大好きでした。
廃刊になってからそれ系の雑誌は全くみなくなりましたが、最近でも出てるんですかね?BE-PALはコンビニででもみますね。(昔から好きじゃないので手に取ることもないですがw)
Posted by iwao at 2006年09月10日 23:32
>こんばんわ iwaoさん

 私は中・高・大とキャンプと登山が好きだったものですから、OUTDOORや山と渓谷なんかを読んでいました。岳人には至りませんでした。BE-PALは今でも買っていますよ。今日コンビニで買ってしまいました。結構楽しい記事がありますよ。
 
Posted by B級釣師 at 2006年09月10日 23:50
 
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