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2006年11月20日

ホームにて

ホームにて

ホームにて
      
                        中島みゆき

ふるさとへ 向かう最終に

     乗れる人は  急ぎなさいと

やさしい やさしい声の 駅長が

     街なかに 叫ぶ

振り向けば 空色の汽車は

     いま  ドアが閉まりかけて

灯りともる 窓の中では 

     帰りびとが笑う

走りだせば 間に合うだろう

     かざり荷物を ふり捨てて

街に 街に挨拶を

     振り向けば ドアが閉まる



振り向けば 空色の汽車は

     いま  ドアが閉まりかけて

灯りともる 窓の中では 

     帰りびとが笑う

ふるさとは 走り続けた ホームの果て

     叩き続けた 窓ガラスの果て

そして 手のひらに残るのは

     白い煙と乗車券

涙の数 ため息の数 

     溜まってゆく 空色のキップ

ネオンライトでは 燃やせない

     ふるさと行きの乗車券


たそがれには 彷徨う街に

     心は今夜も ホームに たたずんでいる

ネオンライトでは 燃やせない

     ふるさと行きの乗車券

ネオンライトでは 燃やせない

     ふるさと行きの乗車券


先週の札幌出張時に、久々に汽車に乗った。
5時半の北海道は、もう夜中のような暗闇だ。
17時45分発の特急オホーツク8号。

17時45分に乗り込み、札幌到着は22時38分。
約5時間の汽車の旅。

一人でホームに立っていると、いろんなことを考えた。

 改札をぬけ、吹きさらしのホームに立つと、中島みゆきの「ホームにて」という曲がふと頭に浮かんだ。
 もう30年近く前、コタツの中で受験勉強をしていた頃、北海道に憧れ、何度も何度も聞いていた曲だ。

 当時住んでいた兵庫の家は、国道の近くにあり、深夜になると国道を走る大型トラックがシューンという独特の音を立てて走って行く音が聞こえた。
 瀬戸内から日本海方面に物資を輸送するトラックだったのだろう。

深夜 静まり返った田舎町を疾走して行くトラックに、大きな憧れを抱いていた。
田舎町を出て行くであろう自分とトラックを重ね合わせていたのかもしれない。

受験は結局失敗し、東京に住むことになった。

当時金のないことが学生のステイタスであったが、本当に金がなかった。
帰省はいつも東京を深夜12時直前に出発する「大垣」行き(普通列車)だった。
帰省の折には、仲間が駅までやって来て、レッドの小瓶なんかを差し入れてくれた。


学生時代、バイトの金が貯まると、決まって信州方面の山に登った。
新宿駅、急行アルプスの待つホームに着くと、様々なパーティーが集まっている。
まるで山岳列車のような様相だった。

グループの服装や装備を見ると、そのグループのレベルが一目瞭然だった。体育会系山岳部あり、デッキで酒宴を開いている集団あり....。

貧乏学生は、指定席などとれるはずもなく、通路に新聞紙を敷いて眠るしかなかった。

「社会人になったら、指定席でゆったりと山に向かうぞ!」などと ささやかな(ささやかすぎ)夢を持っていた。


家があり、家族が居て、何の不自由もない。
でも、無性にすべてを投げ出して、見知らぬ世界に飛び出したくなることがある。

そんな心の引き金を、オホーツク8号が引いたのかもしれない。





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この記事へのコメント
こんばんは~

おやぢさん、ドラマですねぇ(しんみり)
私は、「オホーツク」に乗って、故郷を出発しました。
いつまでも、この特急列車がなくならないよう祈っております。
Posted by hajihadu at 2006年11月20日 21:43
(泣)
あんまりしんみりすぎて、間違えました。
B級釣師さん、ごめんなさい。m(__)m
Posted by hajihadu at 2006年11月20日 21:46
>こんばんわ hajihaduさん

 私も正真正銘の「おやじ」ですから御心配なく。
 オホーツクの夜行がなくなったのが残念です。
 なんかねぇ....人生の節目みたいなところに、駅や空港なんかが顔を出すんですよね。hajihaduさんの旅立ちにもふと頭に浮かぶ一コマってあるでしょう。
 最近そう言うのが何故か頭をもたげてくることが多くて.....。
 間違いなく老い先短い証拠です。
Posted by B級釣師 at 2006年11月20日 22:03
あぁ~「ホームにて」は今でもたまーにギターで弾いてます(^^;
昔は間奏のところをよく練習したものです(懐

寝台車の「大雪」(だったかな?)に乗って道東の方に行ったのが懐かしいです。

そして帰りは台風で冠水し旭川までしか戻れず・・・
なんだか懐かしいなぁ~
今は無人駅だけど当時の駅の売店のおばちゃんが「ウチに泊まっていきなさい」と言ってくれたのを今でも忘れられずにおります(^^;
おやぢでした(笑
Posted by おやぢ at 2006年11月20日 23:08
>こんばんわ 本物のおやぢさん

 「ホームにて」ご存知でしたか。嬉しいな。ちなみに、寝台急行「大雪」は平成4年のダイヤ改正で特急「オホーツク」に取り込まれてその生涯を終えました。
 寝台車ファンとしては淋しい限りです。寝台特急オホーツクも今年?から期間限定で通年の運行ではなくなったようです。残念!
 おやぢさんもギター弾くんですね。羨ましい。
Posted by B級釣師 at 2006年11月20日 23:37
あはは(照
影響を受けやすいもんで今まで弾いてました(^^;
下手な歌つきで(笑

この歌は中学生の時に覚えたような気がします。
中島み●きの歌の中では「時代」とともに好きな曲です。

大雪がなくなったときは寂しかったですよ~
なんだか「これも時代の流れなのかな?」って(^^;
Posted by おやぢ at 2006年11月21日 00:05
黄昏ているではないですか
何故か人生の折り返し地点を過ぎた頃から
懐古主義的になって行くのでしょうかぁ
特に寒い時期で人恋しい季節になると・・・
街はクリスマスの様相でキラビヤカ
今じゃ眩しすぎちゃって^^;
Posted by イワナchan at 2006年11月21日 01:30
夜になるとアザミ嬢のララバイを口ずさむ私も中島みゆきファンです。

そして、私はいつも夜咲くアザミ~が頭から離れません・・・(,,-Д-)人(´ー`*)
Posted by vanillaice at 2006年11月21日 09:16
汽車かぁ、、、。
子供の頃札幌に居たんですけど、日曜日は
バス~汽車~バスと乗り継いで小樽へ釣りに行ってました。
まだ12歳だったので釣り場では可愛がられましたヨ。(^^)

塩エラコの作り方とか教えてくれたり。
いまじゃそんなもの触ることもできませんが。
Posted by むーしゃま at 2006年11月21日 15:35
こんにちは
>深夜12時直前に出発する「大垣」行き(普通列車)
懐かしいです。
学生時代、東京に住んでいて、岐阜に帰ってくると祖父母が甘いので小遣いがもらえますが、時間があるときはよく乗りました。
そしてもらった小遣いは、カメラやレンズ、女の子とのデートに消えました。
(優先順位はカメラとレンズが先ですよ。笑)
Posted by ADIA at 2006年11月21日 16:23
 久々に中島さんの名曲のフレーズを耳にして感激っす(#^.^#)・・・

 シングル:わかれうた(A)/ホームにて(B)っすねぇ~懐かしいっすバイ(泣;

 ちなみに小生は、りばいばる/ピエロ 、ひとり上手/悲しみ に思い出がビッシリっす(秘;;
Posted by きょん(^^ゞ at 2006年11月21日 20:45
こんばんは、B級さん。突然の「中島みゆき」ランキングモードに小生も飛び入り参加です。

小生のお気に入りは「中島みゆき」が他の歌手のために書いた曲ばかりを自演した

「お帰りなさい・・・」におさめられた、あの桜田淳子が歌っていた

「追いかけて横浜」

だったりします。ヘビーなバッキングに凄みのきいたボーカルが今も耳に残っています。とはいえ、正統な「みゆきファン」からは叱られそうなコメントですが、これもまさに「邪道の王道」を歩む小生のこと、お許し下さいね。
Posted by ひげオヤジ at 2006年11月21日 21:27
>みなさん こんばんわ

 みなさんそれぞれに「中島みゆき」さんの歌に思い入れがあるのですね。
 おやぢさんのようにギターを弾いて一説でも口ずさむことが出来たなら、どんなに楽しいだろうなと思いつつ30年。
 雪に閉ざされるこれからの季節ちょっとギターでもと色気が出てきました。
 チョイ悪(体と頭)親父にでも変身してみますか。


>こんばんわ おやぢさん

 夜遅くに変な気を起こさせて申し訳ありません。今度、川を見下ろす日当たりの良い川辺で弾いてみてください。魚たちが集まってくるかも.....。
 私は札幌から帰ってきて、思わずLPを引っ張り出して聞いてしまいました。CDは、なんか......ね....。


>こんばんわ イワナchan

黄昏れているのかなぁ.......。
>>何故か人生の折り返し地点を過ぎた頃から懐古主義的になって行くのでしょうかぁ
→そうですね。「川のにほひ」のように「昔」を思い出すことが多くなってきましたね。それも何の脈絡もなくふとしたことから...。
 でも、「青春」時代よりも、今『朱夏』の方が楽しいぞ! 今よりも間もなくやって来るであろう「玄冬」の方が味があっていいに決まってる!という気持ちではいるのですよ。
 人生楽しいことは、コレカラ コレカラ! 若いヤツより楽しいことは一杯知ってるぞ!!!
 クリスマスは、昔から苦手です...ハイ


>こんばんわ vanillaiceさん

 長らく あざみ嬢=あざみ城と思い込んでいました。またまた思い込みシリーズにハマりそうですが。
 
>こんばんわ むーしゃまさん

 北海道の田舎に住んでいると、本当に鉄道に乗る機会が少ないですね。赤字路線を支えているのは通学の高校生と病院通いのお年寄りなんですよ。おっと、釣り好きの少年と....。
 札幌から小樽?......
 しかも塩エラコ......恐るべし12歳だったのですね。
 

>こんばんわ ADIAさん

 「大垣行き友の会」ですね。
貧乏学生の帰省を支えてくれた思い出の列車です。朝方通学の女子高生たちが乗り込んでくるのが眩しかったです。


>こんばんわ きょん(^^ゞ さん

>>思い出がビッシリっす(秘;;
→聞きたいなぁ〜 びっしりの思いで。
 皆さんそれぞれに、はやり歌に込められた思い出があるんですね。(秘 って言うのが怪しくていいですね。


>こんばんわ ひげオヤジさん

 私は桜田淳子がどうも苦手で.......。
「おかえりなさい」は私も好きなLPです。
 ランキングは、皆さん一人一人の心の中に1位があるのでしょうね。自分の心に響く歌に出逢えればそれでよし....ですね。
Posted by B級釣師 at 2006年11月21日 23:57
40代50代のおじさん達が沢山食いついてるようですねw
知りませんでしたが、この詩とてもいいですね~。
世代は違うのですが、私は吉田拓郎さんが大好きでして、「大阪行きは何番ホーム」って曲を思い出しました。
Posted by iwao at 2006年11月24日 09:16
>こんばんわ iwaoさん

>>この詩とてもいいですね〜
→でしょ! でしょ!
 いい歌が一杯あった時代があったのですよ......今もあるんだろうけど聞く機会がなくって...。
吉田拓郎も良く聞きましたよ。学校祭と言えば「吉田拓郎」か「かぐや姫」という時代でしたから。
 生まれて初めてのコンサートは泉谷しげるでした。
Posted by B級釣師 at 2006年11月24日 19:21
こんばんは!
残念ながら中島みゆきランキングには参加できませんが、
そういう「心の引き金」を引くものってありますよね。
私の場合は、バイクです。
今ではバイクを降りてしまったのですが、学生時代は北海道から四国まで回ったものです。
家があり、家族が居て、何の不自由もない。
確かにそうなのですが、バイクでツーリングしている人を見ると、無性にバイクに乗ってあてどもなくどこかに行きたくなる時があるのです。
Posted by まつやん at 2006年11月24日 21:26
>こんばんわ まつやんさん

 お気持ち、お察しいたします。
 以前はB級もバイクに憧れました。結局憧れただけですが。
 私は今でもヒッチハイクをしている若者を見ると、同じように外国に行ってしまいたいような衝動に駆られます。
 心に安全装置を付けておかないとね。
Posted by B級釣師 at 2006年11月24日 22:42
 
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